給与の支払いサイクルは事業所ごとに異なりますが、ほぼすべての場合において共通しているのは後払いを原則としていることです。

たとえば20日締めの25日払いというサイクルであれば、前月の21日から当月20日までの稼働実績に応じて計算した額を当月25日に支払います。まだ稼働していない分を前もって支払うことはありません。ところが、最近ではこれとは異なるサイクルで給与を支払う事業所も増えてきています。前払いと呼ばれる方式がそれで、求人広告にも「前払い可」などと謳われていることがあります。

といっても、まだ稼働していない分まで支払うわけではありません。受け取れるのは、すでに支払われることが確定した分だけです。上の例で言えば、従業員が当月の10日に支払いを希望したとすれば、前月の21日から当月の10日までの稼働実績に応じた分が支給限度額となり、11日以降の分は25日に支払われます。つまり実質的には一種の分割払いなのですが、本来の支給日を待たずして給与を受け取れることから、前払いと呼ばれているわけです。ともあれ、このシステムが導入されれば従業員は自分が受け取るべき給与の支払いサイクルを任意に決めることができます。家賃や公共料金の支払い、クレジットカードの引き落としなど、生活費が必要になるタイミングは個人によって違いますが、このシステムは自分の生活サイクルに合わせて資金を得られるようになるため、職場に対する従業員の満足度を向上させる効果が期待できます。

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